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アメリカ大統領選挙後の相場について

皆様こんにちは、FXトレーダーの黒鳥です。

今回はトランプ氏からバイデン氏に変わりましたので、今後の相場について私なりの考察を述べさせて頂ければと思います。

今まで読者様からの要望がありいくつか商材の検証を行って参りましたが、
ファンダメンタルズ分析の参考にしたいので米大統領選後の相場についての見解
聞かせて下さいとの声が多かったので、今回はその頂いたご要望にお答え出来ればと思い記事を書かせていただきます。

これはあくまで私個人の見解であり、投資に関する助言ではありませんのでその点、ご留意ください。

ファンダメンタルズ分析の一参考記事と考えて頂けましたら幸いです。

今回は下記3つの内容から分析していきたいと思います。

  1. 政策とファンダメンタルズ分析
  2. 政策や金利と相場の関係性
  3. 今後のドルや市場の方向性

それでは、さっそく見ていきましょう。

政策とファンダメンタルズ分析

私は、以前にもこのブログで「米大統領選はどっちが勝ってもドル安?」というタイトルで、アメリカ大統領選挙と金融相場の相関関係について取り上げさせて頂きました。

「米大統領選はどっちが勝ってもドル安?」

こちらの記事をまだご覧になっていない方は、ぜひお読みください。

これは2020年9月6日の記事なのですが、当時106円程だったドル円が2021年1月までで4円程下落し、102円台を付けました。
後述しますが、これはコロナウィルスだけの影響でなく、

1) 新型コロナウィルス
2) 米中貿易摩擦
3) 世界的な貿易戦争リスク

これらのファンダメンタルズ要因が大きく関わっているからです。
テクニカル要因で4円も値動きすることは絶対に有り得ません。

月や年単位でのトレンド発生は世界情勢に対応した政策と金利などの施策によって生み出されるというわけです。

この記事から一部抜粋しましたのでご覧ください。

11月9日の開票時に今まで有利だと思われていたクリントン氏を破り、トランプ氏の当選が確定すると金融政策への期待感から4円以上もドルが一気に急伸。
英国のEU離脱決定で「サプライズ」に慣れていたはずの市場にとっても、トランプ氏の勝利は意外感があった様相を呈しています。

これを言ってしまうと元も子もない話になってしまいますが、私は今回の米大統領選で大きな値動きが期待出来ないと予想しています。

あくまで現段階での話ですが、大統領選の結果に関わらず中長期的にはドル安方向にレートが動いていくと推測しているからです。

多くの人がどっちが勝つのかに注目している様ですが、私は正直どっちが勝っても構いません。

ではなぜ、本来一大イベントであるはずの大統領選挙が、今回相場に影響を及ぼすほどではないと私が提言できるのか。

それは、相対的に見て米大統領選が世に容れられない、アメリカが抱える大きな問題が3つあるからです。

1) 新型コロナウィルス
2) 米中貿易摩擦
3) 世界的な貿易戦争リスク

前回は事前調査でヒラリー氏が圧倒的な票数を獲得していた最中トランプ氏が当選するというビッグサプライズがありました。

今回は特にサプライズもなさそうですし、先述した上記3つの事柄を踏まえて相対的に見ても、市場も米大統領選の結果だけで大きく動く事は考えづらいと思います。

強いて言うならドル円で戻り売りを狙う戦略が良いのかなという印象です。

あくまで誤解を招かないように前提としてお伝えしておきますが、大統領選自体に相場を動かす要因がないわけではなく、それ以上に相場が反応しやすい大きなトピックスがあるからという理由に他ならないのでその点ご理解ください。

上記からも分かるように世界情勢から国の打ち出す施策を読み取ってトレンドの向かう方向性を把握する事が大切なのをご理解頂けたのではないかと思います。

ファンダメンタルズ要因の中で米大統領選挙は世界の基軸通貨であるドルにとって非常に重要な転換点である出来事と言えます。

一つ勘違いしてもらいたくないのは、上か下かを予想するゲームではないという事です。
毎回、リスクを考えずにギャンブルチックに大きく賭けて負ける人もいますが、FXは遊びではありません。
しっかりとした知識と経験、そして何より根拠を持ってトレードする事を推奨致します。

政策や金利と相場の関係性

今、世界中がコロナウィルスの影響を受けていますが、それはもちろん相場も例外ではありません。
なぜなら相場は政策・実需の他に金利が大きく関わっているからに他なりません。
政府の政策金利によって相場は動きます。
ファンダメンタルズ分析の最初は政策金利に注視してみるだけでもだいぶ方向性などが見えてくるかと思います。

現に、世界中のトレーダーは政策金利を大きな指標の一つとしてトレードしています。
なぜならブッシュからオバマ、オバマからトランプ、トランプからバイデンへと移り変わるなかで、政策により金利と相場は大きく動いて来たからです。

これは金利の仕組みを考えれば普遍的なものですよね。

過去の大統領選挙後の相場を見てみても、1988年や19996年などは選挙後 1ヶ月でドル安となっていました。

毎回こうなるというわけではなく、今回は去年の2020年のコロナウィルスによって、貿易・金融だけに関わらず、医療・不動産・観光業までも打撃を受けており、
世界的な未曽有の災害に見舞われたことにより大きな相場変動が続いています。

いえ、見舞われている最中ですね。

しかし、少しずつドルがバイデン氏になってから急伸している理由としては、世界経済がコロナ騒動前に少しずつ戻るように動いていること。

そして大きな要因の一つとしてコロナウィルスに対するワクチンが出来た事です。

市場を動かすほど、
それだけ世界情勢を回復に向かわせる程ワクチンへの期待値が大きいという事です。

このように世界情勢が市場に与える影響というのは大きいのです。

今後のドルや市場の方向性

それでは、今後のドルや市場の動きに関しても私見を述べさせていただきます。

今回と同様に、選挙後一ヶ月がドル安となった 88 年と 96 年の相場でも、特に前者、
88 年とは類似点が多そうです。
例えば1988 年の場合も、11 月大統領選挙が迫る中で、急にドル安再燃となりました。そして選挙結果は、下馬評通りの共和党ブッシュ候補、つまり現大統領の実父勝利となりましたが、それでもドル反発力が鈍いのを見て、あらためてドル安が加速、一気に約 1 年前に記録したドル最安値更新含みの動きになりました。
こういった中で、当時の報道を見ると、「ドル安は米双子赤字が主因」との解説が多くな
り、ブッシュ新政権に対しても財政赤字削減姿勢を質す声が増えていたという経緯があります。
ところが、この選挙後ドル急落は、11 月下旬、つまり選挙から約 1 ヶ月程度で終わり、
ドルの底値は 11 月 25 日で、これは今回と異なり協調ドル買い介入があったせいといった
見方もできるが、それ以外では特にこれといった理由が見当たらない中でのドル底入れ、
ドル急落騒動の終わりとなったという事が見えます。

今回の米大統領選挙でバイデン氏になってどうなるかという部分ですが、
世界で影響力がある政府のトップが変わるということはドルに大きな影響を及ぼすという事が言えます。

そして私は、バイデン氏だけではなく、

“財務長官のジャネット・ルイーズ・イエレン氏” 
にも注目しています。

イエレン氏はオバマ政権時代の2014年は2017年までFRBの長官を勤めていた人物です。

元FRB長官であるイエレン氏の政策金利に対する施策はかなりドルを使いやすくするために提言するはずです。

彼女の実績としてリーマンショック後から行われていた量的緩和を2012年に中止し、金融緩和をストップしたことがあります。
要するに国内での経済自立に伴い、市場にお金をまくのをやめる決断をしました。

また、イエレン氏は1月19日の承認公聴会での発言と同様、

「弱い為替相場を米国が目指すことはない」

と繰り返しました。

かつて財務省が使っていた「強いドル」には言及しませんでしたが、暗にドル高を示唆していますね。

現にこの発言を受けて今まで様々な要因によってドル安に推移していましたが、22日以降から上昇トレンドが発生しています。

今後、よりドルに有利な金融施策を打ち出してくる可能性が考えられますね。

彼女の動向が市場に大きく関わってきますので、ぜひ彼女の言動には注視していきたいところです。

ブログは一方的な発信だと私の自己満足になりかねません。
本当に読者さんが知りたい内容にフォーカス出来るのが一番だと思いますので、何か質問や気になることがあればコメントにもらえればお答えしていこうと思います。

これからも引き続きお読みいただけますと幸いです。
よろしくお願いします。

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